DET研修を受けました。

DET研修を受けました。

DET研修を受けました。

 

DET研修 for MISAKI STAYLE

2019年3月30日(土)18:00~@尾上コミュニティセンター

 

簡潔にお伝えすると・・・

DET研修を受けたら、モノゴトの見え方や感じ方が確実に変わる。

どんな職業でも、お年寄りでも、子どもでも関係なく、受けておいて損はしない研修です。

 

障害者って言うこと自体が差別だろ」とか「バリアフリーやユニバーサルデザインにすればいいでしょ」とか、そういった考え方をお持ちの方もいるかも知れませんが、研修の本質としては「障害者」にフォーカスするのでなく、【障害とは何か】という状況・状態を思考しつつ、社会のことや街のディテール、そもそも自分自身がどういう考えを持っていて、人とどう接しているか、なぜこのような研修が必要な社会なのかなど「考える」ことで「新しい視点」を手に入れることが出来ます。

 

ということで・・・簡単な感想はこれくらいにして、ガッツリ知りたい方向けにDET研修に至るまでの経緯や研修内容、メンバーそれぞれがどのように感じたのかなどお伝えしていきますよ~。

 

2月、MISAKI STAYLEにとあるご相談がありました。

ご相談内容というは三浦でDET研修を普及させていきたい!その為にどういうものかMISAKI STAYLEさんに知ってもらって、普及の為に後援などをして欲しい。」とのこと。

 

私が無知で申し訳ないんですが・・・
DET研修ってなんぞや?
の部分から教えていただきました(笑)

 

 

DET研修とは「Disability Equality Training」のことで、日本語では「障害平等研修」と訳されます。

障害者自身がファシリテーター(進行役)となって進める対話型の障害学習で、自治体や企業などの組織を対象に発見型学習という対話に基づく方法を用い、障害者を排除しないインクルーシブな組織作りを参加者と一緒に考えていく研修です。世界38国で実施されています。

三浦市でも様々な機関や組織へ連携を提案されたようですが、なかなかタイミングが合わなかったりで、実際に動きがなく、民間だけど半公共的な(笑)私たちのところにご相談に来てくださったようです。

 

実際に障害者のことを知ろうと、パラ競技の体験などが出来るようになりつつありますが、主にその狙いというのは「機能障害」など身体機能の違いを体験させるものです。しかし、このDET研修は「環境要因」の部分を思案するものです。環境要因とは、障害者がどのような環境において障害を感じるのか。それは階段だったり、設備だったり、場の雰囲気だったり、ハードだけにとどまらずソフトの部分まで。様々。

 

この研修の特徴はファシリテーターは進行役のため、答えや意見は伝えません。

自分たちで【考える研修】です。

参加者同士で考え、議論し、明日からでも出来ることを考えさせ、実際に行動に繋げる。

 

通常は、学校や企業、行政の研修プログラムで実施することが多いらしく、数十人規模のグループワークで3時間やるそうですが、今回はMISAKI STAYLEメンバー5名を相手に実施していただき、あまりグループワークに慣れていないメンバーもいるので、お手柔らかに2時間にしていただきました(笑)

 

ファシリテーターは石川明代さん。

 

 

今回、石川さんが私たちMISAKI STAYLE向けに考えて下さったDET研修の目的は

「私は自分の住む町を、障害者を含めた全ての人が、より暮らしやすい町をするために行動する」

その為に、以下のようなプログラムで進めて下さいました。

 

①障害とはなんだ?

②解決するためにはどうしたら良いのか?

 

紙に書いて考察することもあれば、ディスカッションしたり、映像を見てみたり・・・。あっという間に2時間が経ってしまいましたが、とても有意義な時間でした。(スライドは表に出せない部分もあるので、私たちの考察した成果物のみの掲載となります。ご了承下さい)

 

①障害とはなんだ??

まず、自分たちが考える「障害とは○○である」を30秒で考え、互いに発表します。やはり考え方は千差万別。いつも一緒にいるメンバーでも、このように障害について意見交換する機会は無いので、新鮮に感じました。

研修の最後でもう一度同じ質問があるんですが、研修を受ける前と受けた後でどのように変化するか・・・お楽しみに(笑)

 

▼菊地未来

 

▼岩野孝一

 

▼浅葉洋介

 

▼安原正美

 

▼安原芳宣

 

安原さんは本当に考えても考えてもコレといった言葉が出てこなくて「?」になりましたが、「?」も答えの一つです。と石川さんは笑って受け入れてくださいました。石川さんはどんなことを言っても受け止めてくれる感じがして、私はすごく意見を言いやすかったです。障害者と対峙した際には言葉などに気を遣う方もいますが、良い意味で気兼ねなく話せる雰囲気で、今まで会ったファシリテーターの中で一番意見を引き出してくれる人でした。

 

 

ここでMISAKI STAYLEメンバーのリアルな意見をお伝えします。

 

●DET研修を受ける前の心境

・こういう研修そのものが差別なんじゃないだろうか?

・障害者の立場に立った研修だから、障害がある人をもっと助けよう的な研修なのかな?

・私個人に話が来てたら受けてないよな・・・合同会社MISAKI STAYLEとして研修を受けていいものなのか?

・障害って何なのだろうか?

などなど・・・いろいろ疑問視していたり、それぞれに思うところはありますが、やっぱり研修が始まって考えはじめると、意見はポンポン出てきます。

 

次に、障害は「どこ」にある?のグループワークでは、イラストの中から障害となるものを書き込んでいき、その後ディスカッションで障害とは何か、何が障害になるのか、自分たちの日常生活に近い視点で考えることをしていきました。

 

 

次に約10分程の映像を見て考察していきます。

 

 

ここがこの研修で一番「ハッ!」とさせられる場面だったかも知れません。映像を見た後のディスカッションでは「社会」をとても意識しました。社会がなぜ健常者と障害者というように区別をしているか・・・障害者の人が普段からどのような気持ちで過ごしているか・・・気持ちを少しだけ理解することが出来たような気がします。

細かい部分はネタバレしちゃうので研修時のお楽しみに~♪

 

②解決するためにはどうしたら良いのか?

ここまでで障害についていろいろと考えを深めてきましたが、次に「どうしたらいいのか?」「私が明日からでも出来ること」の部分をグループディスカッションしていきました。

 

 

私個人の意見を述べるならば、障害とは身体障害や発達障害の事だけを示す言葉でなく、高齢者や子ども、更には外国人や三浦にはじめて訪れる観光客など、社会における「少数派の人たち」のことなのかなと感じました。

「障害」はバリアフリーでない町の環境要因もあるし、外国人の「言葉の壁」や、移住したいけど町のことが分からない、受け入れてもらえるか不安といった「情報格差」や「地域コミュニティ」など、様々な目に見えない壁や区別があると思います。

三浦の人みんなが誰でもウェルカム!になればもちろん良い町になると思いますが、それは私たちだけの力でできることではありません。ただ、「私たちに“今”出来る事をやる」というのは、MISAKI STAYLEのスタンスにも当てはまるので、少しづつでも、小規模でも始めていければと思います。

 

なので、私自身が明日から(研修を受けた翌日から気をつけている事)出来ることとしては・・・

・「DET研修受けてみるといいですよ!」と伝えること

・様々な人の立場になってモノゴトを考えるよう努力すること

です。後述しますが、私だけでなくメンバーも研修を受けて良かったと感想を述べてくれました。本当に障害について理解のある人、無い人、よく分からない人・・・どんな人でも1度は受けることをオススメします!価値観を広げることも出来ますし、目に映るまちの風景が変わって見えると思います。

特に、行政・建築関係者は障害の環境要因に直結する部分もありますし、広告やデザイン関係者も聾者・盲者に対するカラーバリアフリーやコミュニケーション方法の部分において、新たな発見があるかもしれません。

 

最後に「障害とは○○である」のシートに考えを記入していきます。

 

▼菊地未来

 

▼岩野孝一

 

▼浅葉洋介

 

▼安原正美

 

▼安原芳宣

 

こんな感じであっという間にDET研修は終わりました。普段は3時間くらいでやるところ、詰め込んでいただいたこともありますが、本当に充実した時間でした。

 

余談ですが、先日、私の友人が子どもを連れて三浦に遊びに来てくれたのですが・・・子連れの方の気持ちが少し分かりました。ベビーカーだと歩きにくい部分、チャイルドシートが無いと車でお迎えに行けない、子どもが泣き出してしまった時の周囲への配慮、おむつ交換出来る場所などの情報が無い・・・など。

ベビーカーでも通れる道になれば、車椅子の人も、杖をついた人も、足の悪いお年寄りも通りやすいだろうな。

子どもが泣き出してしまったときも、周囲の人が笑って許してくれる状況ならお母さんも気負うこともないだろうな。

建物の案内図におむつ交換や授乳スペースのマークがついてれば、子連れの人が訪れた時、印象は悪くはならないだろうな。

など、考え方が広がりました。研修を受けた上で、実体験するのがベストかも知れませんね。

 

2020年。オリンピック&パラリンピックが東京で開催されますね。神奈川県は観光客の流入を見込んで様々な観光施策を考えています。三浦に近いところだと江ノ島が会場になっていたりもしますね。じゃあ三浦はどうなっていく?オリンピック&パラリンピックだけでなく、将来どんなまちになっていけば住んでいる人、訪れる人みんながハッピーになれるのか。

 

自問自答を続けていきます!

 

 

最後にMISAKI STAYLEメンバーにDET研修を受けた後の感想を聞いてみました。

 

●メンバーがDET研修を受けた感想

・「人として」研修を受けてみて良かったと思います。今まで障害平等という事柄を考えたこともなかったところに、少しだけでも勉強できたことはプラスになった。

・研修を受ける前と受けた後では、率直に受けてみて良かったと思っています。ただ、障害については「永遠の課題」だなぁと改めて感じました。

・自分の思っている事が「障害」ではないってことがよく分かりました。「障害者」の概念(思い込み)を変えるには充分な内容で、自分が見えてない範囲に視野を拡げる良い機会でした。

・社会の仕組みが大多数の人間向けに作られていることが良く分かった。

・普段考えないことを考えるいい機会になったと思う。自分に何ができるか?を考えさせられた研修だった。

・インフラなどハード面が(障害の)大きな要因だと考えるが、そのハードを作っているのも健常者である人間で、障害のことを考えることなく形成されていることを理解できた。でも、世界(人間)が正常な経済活動をしている限り変えることは至難の業なんだと正直思う節もある。

 

では長くなりましたが、DET研修の報告でした!お付き合いいただき、ありがとうございました。

 

***

 

※DET研修を受けてみたいと思った方・企業・団体様はMISAKI STAYLEのメールまでご連絡ください。石川さんをご紹介致します。

MAIL|info@misaki-stayle.com

misaki-stayle